事例2
近年,不規則な勤務形態や賃金水準が低いといった理由で,トラック運転手への応募が減る中で,性別を問わず,意欲ある人材の確保が課題となっていることから,他社に先駆けて,厚生労働省「女性の活躍推進企業データベース」で情報公表と事業主行動計画の公表を行った。同社のホームページでは,「女性支援」のページを設け,国土交通省「トラガール促進プロジェクト」の趣旨に賛同し,女性ドライバーの採用・育成に力を入れていることを発信している。
女性ドライバーには,積込,検品,配送,納品までの行程を一人で行いやすいよう,日用雑貨や家庭用品等の軽量の荷物を積み合わせて異なる配送先に運搬する,いわゆる「小口配送」を担当させるといった工夫をしている。また,以前は,トイレの入口が一つで,中で男性用,女性用に分かれる構造だったが,トイレに入りづらいとの女性社員の声を受け,男性用と女性用のトイレの場所を別にし,併せて和式から洋式に変えるなどの工夫をした。
普通免許でも運転できる小型トラック(AT車)を導入し,普通免許でドライバーとして働けることをハローワークの求人票に記載することなどで,女性の採用を進めている。平成29年3月現在,2名の女性ドライバーが勤務し,30年度末までに更に1名以上の新規採用を行う計画である。
内閣府男女共同参画局HP
http://www.gender.go.jp/